2016.03.29更新

「私は,3年ほど前に刑事裁判で有罪となりました。

 

その後罰金を支払い,社会復帰をしましたが,

 

それから3年経過した今でも,

 

インターネットの検索エンジンで私の住所と名前を検索すると,

 

当時の逮捕の記事が出てきてしまいます。

 

これでは自分の周囲に私の逮捕歴が明らかになってしまい,

 

社会復帰もままなりません。

 

検索エンジンの管理者に削除を要求できますか?」

 

 

 

インターネットが普及した現在では,

 

一度インターネット上に情報が掲載されてしまうと,

 

たちまち情報が拡散し,

 

その情報を抹消することが不可能になってしまいます

 

そして,個人が逮捕されたという経歴は,

 

一般的に,隠したい事柄ですし,

 

日本では,逮捕歴を行政も公開していません

 

 

 

一方,検索エンジンの管理者側では,

 

メディアの役割として,

 

社会的に意味や必要性のある情報は公開する理由がある

 

と考えています。

 

それでは,個人の逮捕歴というのは,社会的に情報を公開する意味があるでしょうか。

 

 

 

地方裁判所の判断となりますが,結論として,

 

数年経っても,逮捕歴をインターネットに開示したままにする理由はない

 

と判断した判決があります

 

確かに,逮捕当時は,

 

社会問題として,罪名や逮捕,氏名を出す理由はありますが,

 

それが数年も経って,

 

個人名まで依然公開し続ける理由はありません

 

刑事裁判で有罪となっても,

 

社会復帰後は,

 

落ち着いた環境で更生をしていかなければならないのに,

 

いつまでも逮捕歴が公開されていれば,

 

その妨げとなってしまいます

 

 

 

これは,

 

ヨーロッパで「忘れられる権利」

 

と呼ばれているものです。

 

どんな事件だったか。

 

・どのくらい時間が経過したか。

 

・その人が今どのような立場で活動しているか

 

・情報を開示し続ける意味があるか。

 

このようなことを総合的に判断して,

 

結論が出されます。

 

同じような事例でも、

 

政治家などの公の人で、現職であれば、

 

掲載する理由も認められやすいと思います

 

 

 

インターネットは,

 

情報検察ツールとしてとても便利ですが,

 

使い方によっては凶器にもなりえます

 

インターネットを巡るトラブルがありましたら,

 

お気軽に弁護士野澤まで,ご相談ください。

 

 

 

電話 045-663-6933

 

メールアドレス nozawa@shiminsogo-lo.gr.jp

投稿者: 弁護士 野澤哲也